ネイマールの怪我は“自業自得”? W杯で問題視される悪しきダイブの習慣

王様ペレも苦言を呈していたネイマールのダイブ

 

 DFの足が引っかかっていないのに当たったフリをしたり、軽い接触で大げさに転がってみたり……。いわゆる“ダイブ”の多い選手なのだ。

 サッカーの王様・ペレは「あいつはありもしないファウルを作り出そうとする」と苦言を呈したことがある。ネイマールのダイブのシーンを集めた「Neymar Best Dive」という動画もあるほどだ。

 今大会ではオランダのアリエン・ロッベンが決勝トーナメント1回戦のメキシコ戦でダイブによってPKを獲得。このPKが決勝点となって2-1でオランダが勝利したことで大きな問題となった。

 さらにさかのぼれば、開幕戦でブラジルのフレッジがクロアチアDFデヤン・ロブレンに倒されてPKをもらったときも、西村雄一主審の判定について世界中で論争が巻き起こった。

 今大会はダイブによって試合の勝敗が大きく左右されている――。FIFAと審判団がこれを問題視していないはずはない。

 ネイマールについても、審判団から「ダイブをする可能性が高い選手」として要注意リストに入っていたはず。それゆえに、正当な判定をしてもらえなかったのであれば、ネイマールにも責任の一端はある。もちろん、スニガのプレーは明らかなファウルであり、それを正当化するつもりはないが、ネイマールがこれまで何度も審判をだましてきたことも忘れてはいけない。

【了】

北健一郎●文 text by Kenichiro Kita

 

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※ワールドカップ期間中、記事内で扱うシーンの一部はFIFAワールドカップ公式動画配信サイト&アプリ『LEGENDS STADIUM』のマルチアングル動画、選手毎のスタッツデータで確認できます。
詳しくは、「LEGENDS STADIUM 2014 – FIFAワールドカップ公式動画」まで

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