データでひも解くW杯 準決勝2試合をプレビュー

オランダ対アルゼンチン

 7月10日に戦うのは前回大会のファイナリストであるオランダと86年大会以来の優勝を目指すアルゼンチンだ。オランダはロッベンとファンペルシーの2人が3ゴール、シュートは前者が18本で後者が15本と攻撃を牽引している。

 しかし、図1を見て欲しい。オランダで最も多いのはロッベンであるが、ファンペルシーは19とチーム内では3番目。チャンスメークでも貢献するロッベンに対して、ファンペルシーは最後の局面に特化しているということが分かる。

 対して、アルゼンチンはメッシ、ディマリアが他者を離して高い数値を残している。しかし、今大会でシュート数が2番目に多い26本であるディマリアは欠場が濃厚と、メッシへの依存が高くなることは否定できない。

表2ロッベン-メッシ
 そこで、表2には両チームのエースのスタッツを載せた。ゴール数やシュート数はほぼ同数であるが、そのスタイルからパス数やドリブル数には差があり、平均走行距離では大差があることが分かる。ロッベンは高い位置でボールを受けたら仕掛けることが多く、メッシはボランチからのパスを受けることが多いことからも下がってさばくプレーもしていることが読み取れるだろう。両チームが相手の中心選手へどのような対応を見せるのかに注目したい。

 2試合とも「南米対欧州」の激突となった準決勝。果たして、ファイナルへ進むのはどの国となるのか。

 

データスタジアム●文 text by Data Stadium
提供:Football LAB (http://www.football-lab.jp/) 運営:データスタジアム株式会社

 

※ワールドカップ期間中、記事内で扱うシーンの一部はFIFAワールドカップ公式動画配信サイト&アプリ『LEGENDS STADIUM』のマルチアングル動画、選手毎のスタッツデータで確認できます。
詳しくは、「LEGENDS STADIUM 2014 – FIFAワールドカップ公式動画」まで

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