神戸FWビジャ、“ワールドクラスの一撃”がJ1月間ベストゴール受賞 「まるでワルツ」

ヴィッセル神戸FWビジャのゴールが6月度月間ベストゴールに選出された【写真:Noriko NAGANO】
ヴィッセル神戸FWビジャのゴールが6月度月間ベストゴールに選出された【写真:Noriko NAGANO】

名古屋戦で生まれた6月度のベストゴール 選考委員も絶賛「全ての動きに無駄がない」

 今季ヴィッセル神戸に加入した元スペイン代表FWダビド・ビジャは、現在10ゴールをマークし、J1得点ランキング首位タイにつける。Jリーグは11日、各カテゴリーの6月度月間ベストゴールを発表し、J1からは第17節神戸対名古屋グランパス(5-3)で前半27分に37歳のストライカーが挙げた先制点が選出された。選考委員も超一流のゴールを「まるでワルツのよう」と評価している。

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 ストライカーの“お手本”とも呼べるゴールが生まれたのは6月30日。神戸対名古屋の前半27分だった。ビジャは左サイドでボールを持った神戸DF初瀬亮の縦パスに反応。完璧なタイミングで最終ラインの裏を取って抜け出し、ボールを収めると、スピードを落とさずに加速した。ゴールへ一直線のビジャはマークについた名古屋MFジョアン・シミッチを細かいステップのドリブルで翻弄。相手にバランスを崩させ、シザーズも交えながら振り切ると、最後はループでGKの頭上を越してゴールネットを揺らした。

 裏への抜け出しから、正確なタッチのドリブル、引き出しの多いフィニッシュまでが超一流。選考理由の総評には、「ストライカーの能力のすべてが詰まったワールドクラスのゴール」と記されている。

 また、選考委員の原博実(Jリーグ副理事長)氏も「スペースに飛び出すタイミング、抜け出した後の1対1の仕掛け、まるでワルツを踊っているよう」と驚き、元日本代表MF柱谷幸一氏も「相手ディフェンスラインと駆け引きをしてパスを受けるときの動きと、ドリブルに入ってからはDFの重心がどちらの足にかかっているか瞬時に判断して、抜け出した後は飛び出してくるGKの肩越しに浮かせたシュートを冷静に決めた。全ての動きに無駄がなく素晴らしいゴールだった」と大絶賛している。

 現在3試合連続ゴール中のビジャ。6月は5戦5発と好調をキープしている。世界的スターの“すべて”が詰まった一発は多くの人の心に突き刺さっただろう。

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