パリ同時多発テロの傷跡 フランス代表MFの従姉妹も凶弾に倒れる

マルセイユMFディアラ 「何の罪もなく銃弾の犠牲になった」

 フランスの首都パリを襲った同時多発テロはサッカー界にも大きな衝撃を与えている。13日に行なわれた国際親善試合のフランス対ドイツの試合が行なわれたパリ郊外のスタッド・ドゥ・フランスでもゲート付近の爆破によって3人が死亡するなどの被害が発生。そして、フランス代表MFラサナ・ディアラは従姉妹がこのテロによって亡くなったことを明かした。選手は悲しみに暮れている。英国営放送「BBC」などが伝えている。

 世界を震撼させているパリの同時多発テロでは、スタジアムでの爆発以外にも、コンサートホールなどでも爆撃や銃撃による被害が発生。日本時間15日朝の時点で死者の数は128人にも及んでいる。そうした中、フランス代表の一員で、現在は仏マルセイユでプレーするMFディアラは、自身の従姉妹がテロの被害の犠牲になっていたことを明かした。

「このニュースを聞いて、悄然としている。僕の従姉妹であるアスタ・ディアキテは、何の罪もなく銃撃の犠牲になったうちの一人なんだ。彼女は僕の姉のような存在だった」

 アスタさんはテロリストの凶弾に倒れた。悲しみに暮れるディアラだが、毅然とした態度でテロの恐怖に立ち向かう姿勢を示していた。

「こうしたテロが起きている状況の中、僕らのように国を代表している人間や様々な人種にとって団結して恐怖に立ち向かい続けることが大切だ。愛、尊敬、そして平和のために団結しよう。多くのメッセージありがとう。みんなも自分のため、そして愛する人のことを心配してほしい。犠牲者の方々は安らかな眠りを」

 パリでの大規模テロは人々の心にあまりに大きな傷跡を残している。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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