日本代表「ボランチ」最新序列 代表デビューの22歳、司令塔・柴崎との共闘で評価上昇

(左から)遠藤航、小林祐希、柴崎岳、板倉滉【写真:Getty Images】
(左から)遠藤航、小林祐希、柴崎岳、板倉滉【写真:Getty Images】

柴崎と遠藤が不動の存在か、多くの候補者がしのぎを削るなか板倉が新たに台頭

 森保一監督率いる日本代表は、ブラジル開催のコパ・アメリカ(南米選手権)でグループリーグ敗退に終わった。今大会は東京五輪世代の若手を中心にチームが編成されたなか、これまで森保ジャパンで招集されたメンバーを基に「ボランチ」の最新序列を見ていく。

 コパ・アメリカで強烈な存在感を放った柴崎岳(ヘタフェ)は、改めて自らの価値を証明した。3試合でキャプテンを務めたなか、体を張った守備でピンチの芽を摘めば、要所で絶妙なパスを通してチャンスを演出。20日のウルグアイ戦(2-2)ではMF三好康児(横浜F・マリノス)に正確なパスを供給し、先制ゴールを導いている。また、的確にスペースを埋める危機察知能力を発揮して黒子的な役割もこなすなど、1人で何役もこなす大車輪の活躍だった。

 またチームに不可欠な存在となっているのが遠藤航(シント=トロイデン)だろう。柴崎とともに中盤のバランスを取り、時に下がってパスを捌き、カウンターを受けそうになれば素早く潰すなど攻守の貢献度は高い。柴崎との相性も良く、現時点では2人が不動とも言える存在だ。

 そんな2人をバックアッパーとして塩谷司(アル・アイン)、青山敏弘(サンフレッチェ広島)、守田英正(川崎フロンターレ)、小林祐希(ヘーレンフェーン)、橋本拳人(FC東京)、三竿健斗(鹿島アントラーズ)、山口蛍(ヴィッセル神戸)らがしのぎを削る。

 コパ・アメリカで株を上げたのが、DF登録だった22歳の板倉滉(フローニンゲン)だ。ウルグアイ戦で代表デビューを飾り、続く24日のエクアドル戦(1-1)ではこぼれ球の回収役とつなぎ役の両方を的確にこなした。所属クラブで実戦経験を積めば一気に飛躍しそうな気配を漂わせており、いずれバックアッパー争いに加わってきそうだ。

 またコパ・アメリカで代表デビューした中山雄太(PECズヴォレ)、出場機会が訪れなかった渡辺皓太(東京ヴェルディ)と松本泰志(サンフレッチェ広島)は今後の成長に期待が懸かる。

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