フランス対ドイツ戦の会場で死者3人を確認 イングランドとの親善試合は延期へ

スタジアムのJゲートでも爆発

 フランス代表は13日にパリ郊外のスタッド・ドゥ・フランスで、ドイツ代表と国際親善試合を行ったが、後半途中にスタジアム付近のレストランなどでの爆破事件を含む同時多発テロが発生。試合後に観衆がピッチ上に避難する事態になった。100人以上の犠牲者が出たと伝えられる今回のパリでの惨劇の影響で、17日にロンドンの聖地ウェンブリー・スタジアムで予定されていたイングランドとフランスの親善試合も延期になる可能性が高まっている。フランス地元紙「レキップ」が報じている。

 ドイツとの親善試合の後半20分に、スタジアムに巨大な爆破音が鳴り響いた。スタジアム付近のレストランや劇場などで、爆破事件や銃撃事件が試合中に発生。観戦していたフランソワ・オランド大統領はスタジアムから緊急避難する騒動となった。スタジアムのJゲートで爆発が起こり、3人の死亡が確認されたという。

 地元警察によると、2件の自爆テロと1件の爆破事件が起きた。試合は続行となったが、ドイツ代表のヨアヒム・レーブ監督は「みんなショックを受けている。ベンチにいた人間はみんな少しおびえていた」と語っている。

 来年の欧州選手権ホスト国のフランスは、17日にイングランド代表との親善試合を行う予定だが、すでに延期が決まったと「レキップ」紙はレポートしている。フランスサッカー協会はテロ事件の犠牲者を悼む声明を発表。フットボール界にも激震が走っている。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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