イングランド女子監督、W杯8強進出も対戦国に怒り 悪質な振る舞いに苦言「恥ずべき行為」

主審へ猛抗議するカメルーン女子代表【写真:Getty Images】
主審へ猛抗議するカメルーン女子代表【写真:Getty Images】

カメルーン女子代表の行為を問題視 悪質なファウルやVARに対する執拗な抗議で物議

 イングランド女子代表は現地時間23日に行われたフランス女子ワールドカップ(W杯)の決勝トーナメント1回戦で、カメルーン女子代表と対戦し、3-0で勝利を収めて8強入りを果たした。イングランド女子代表のフィル・ネビル監督は勝利の喜びよりも怒りを露わにし、この試合でのカメルーン選手の行為を批判。英公共放送「BBC」は、ネビル監督の試合後のコメントを交えて、カメルーン女子代表の「恥ずべき」行為を報じている。

 なでしこジャパン(日本女子代表)に2-0で勝利したイングランド女子代表は無傷の3連勝でグループDを首位通過し、グループEを3位で勝ち上がってきたカメルーン女子代表とベスト8をかけて対戦した。前半14分に、イングランドは相手のバックパスで得た間接FKから先制点を挙げると、前半アディショナルタイムにはFWエレン・ホワイトが追加点を挙げた。後半に入り、DFアレックス・グリーンウッドもネットを揺らしたイングランドは、カメルーンを相手に3-0の完勝を収めた。

 イングランドが完勝した試合ではあったが、試合中のカメルーン選手の行為が問題視され物議を醸している。一つは、前半4分にカメルーンDFイボンヌ・ロイコがイングランドFWニキータ・パリスに対して行った肘打ちが挙げられる。これに関しては、ロイコが警告を受けている。続いて、先制点のきっかけとなるバックパスと判定された直後、カメルーンDFオーギュスティーヌ・エジャンゲがイングランドFWトニー・ダガンに対して唾を吐く場面があった。

 そして、2点目となったホワイトの得点の場面では、副審が旗を上げて一度はオフサイドの判定でノーゴールとなったが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の介入によりオフサイドではなくなり、ゴールが認められることになった。また、後半2分にはカメルーンがゴールネットを揺らす場面があったが、こちらはVARの介入によりオフサイドと判定され、ゴールが取り消されている。いずれの場面でもカメルーン女子代表は直後に試合再開を拒否し、主審へ猛抗議。涙ながらに訴えている場面も映し出されている。

 そして試合終了間際の後半アディショナルタイムには、イングランドDFステフ・ホートンに対する危険なタックルで、カメルーンFWアレクサンドラ・タクンダが警告を受けた。それだけではなく、負傷して倒れ込むホートンに対して、カメルーン女子代表のキャプテンを務めるFWガブリエレ・オンゲヌが激しく罵倒するシーンも見られた。

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