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イタリアで再評価される「NAKATA」の衝撃 「サッカー史上で最も才能に恵まれたアジア人」
伊メディア特集 ペルージャ、ローマ時代の全盛期で残した強烈なインパクト
1998年に当時のセリエAペルージャで鮮烈なデビューを飾り、ローマで日本人として初めてスクデット(リーグ優勝)を果たしたチームの一員となった、元日本代表MF中田英寿氏がイタリアで再びスポットライトが当てられている。イタリアのサッカー情報サイト「カルチョメルカート・コム」では、かつてセリエAで活躍した選手を振り返る企画で日本サッカー界の革命児を特集している。
「ヒデトシ・ナカタ。イタリアで大きな成功を収めた最初の日本人選手で、1980年代に流行した「ホリー&ベンジー(人気漫画キャプテン翼のイタリアでのタイトル)」の10番を思い出させるような選手。サッカー史上で最も才能に恵まれたアジア人選手。マッツォーネ監督のペルージャで爆発した」
こうした書き出しで紹介された中田氏。1998年のフランス・ワールドカップ後に21歳の若さでベルマーレ平塚(当時、現湘南ベルマーレ)からセリエAに昇格したばかりのペルージャに移籍した中田氏は、シーズン開幕戦であるユベントス戦で鮮烈なデビューを果たした。
当時2連覇中の王者ユベントスは、前半だけで0-3と昇格組のペルージャを圧倒した。本拠地のレナト・クーリには諦めにも似たムードが漂ったが、ヒデがそれを吹き飛ばす。後半6分に当時イタリアで最高峰のGKと呼ばれていたアンジェロ・ペルッツィのニアサイドを抜く豪快なシュートを決めると、続く同13分にはゴール前のこぼれ球を右足ボレーで叩きつけてゴールを奪った。結果的にゲームは3-4で敗れたが、「NAKATA」の名はイタリア中にとどろいた。