ファーディナンド氏らプレミアOB100人以上が投資失敗 数億円規模の損失者続出
往年の名手たちの失態 自己破産者も
元マンチェスター・ユナイテッドのリオ・ファーディナンド氏らプレミアリーグの100人以上のOB選手が、映画などの投資失敗でそれぞれ数億円規模の損失を被ったことが発覚した。自己破産を迫られるケースもあったと、英日曜日「サンデー・タイムズ」が報じている。
かつてプレミアリーグで活躍した名手たちは「キングスブリッジ・アセット・マネジメント」を経由し、資金運用していた。同社は選手の投資によるコミッションで5億ポンド(約9億円)の収益を上げていた。選手は映画制作などに投資することで利益を上げようとしたが、未曽有の損失を被ったという。
イングランド代表でも活躍したファーディナンド氏を筆頭に、現役時代にアーセナルで活躍した元イングランド代表DFマーティン・キーオン氏、リバプールなどでプレーした元イングランド代表MFダニー・マーフィー、マンチェスター・ユナイテッドなどに在籍した元イングランド代表MFアンディ・コール氏らが大金を失うことになったと報じられている。
コール氏は映画3本に、キャンベル氏は5本に投資。さらにキャンベル氏は自己破産の手続きを進めているようだ。「(自己破産の)書面の手続きにはがっかりした。自分だけが苦い思いをしたわけではないけれど、700万ポンドは大金だからね」と告白。13億円の損失に悔やんでいるという。
ファーディナンド氏はスペインとフロリダの不動産物件への投資で230万ポンド(4億3000万円)の損失を出した。そして、映画関連では最も大口の投資家だったという。
巨額な放映権収入に支えられ、近年世界で最も給与の高いプレミアリーグだが、現役時代に築いた貯蓄を引退後に一気に吐き出してしまうケースは多いようだ。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images