ヴァーディ9戦連発弾の快挙の陰に同僚との絆 指揮官絶賛の「素晴らしき瞬間」とは
PKを譲ったマフレズの美しき振る舞い
レスターのFWジェイミー・ヴァーディは7日のワトフォード戦でプレミアリーグ記録にあと「1」と迫る9試合連続ゴールを決めて、2-1の勝利に貢献した。28歳のイングランド代表FWは後半にPKを決めたが、このシーンでは同僚MFリヤド・マフレズが記録更新に迫るヴァーディのことを思い、PKキッカーの座を譲っていた。クラウディオ・ラニエリ監督もこうした2人の絆を称えている。英地元紙「レスター・マーキュリー」が報じた。
後半20分、ヴァーディはDFモーガンのロングパスに反応し、持ち味のスピードを生かして相手最終ラインの裏へ抜け出した。右足の正確なトラップでボールをコントロールし、エリア内へドリブルで侵入すると、飛び出したワトフォードGKゴメスに倒されてPKを獲得。通常PKキッカーを務めているのはマフレズで、一度はボールを手にしてペナルティスポットへ向かったが、ボールを置く直前になって踵を返してボールをヴァーディに託した。
「リヤド・マフレズがPKのボールをジェイミーに渡したのは、素晴らしい瞬間だった。我々にはPKを蹴ることができるストライカーが2人いる。(どちらが蹴るのかは)リヤドとジェイミー、彼ら2人で決めることだ。そしてリヤドは、彼に記録のことを話した。ジェイミーが蹴って記録を更新すべきだとね」
ラニエリ監督は試合後、このシーンを振り返り、得点数を12に伸ばしたエースと、7得点を決めているマフレズの強力コンビに賛辞を送った。ヴァーディはマフレズから譲り受けたPKを確実に決め、元オランダ代表FWルート・ファン・ニステルローイ氏の持つ10試合連続得点にあと1点に迫った。
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