後半22分、南野に代わって途中出場　「めっちゃワーっと聞こえた」

　MF久保建英（FC東京）は9日の国際親善試合エルサルバドル戦で後半22分からピッチに立ち、歴代2番目の若さとなる18歳5日で代表デビューを飾った。周囲から大きな注目を集めたなか、「ピリピリじゃないですけど、ひしひしと期待を感じた」と振り返っている。

　元日本代表DF市川大祐の17歳322日に次ぐスピードデビューだった。FW永井謙佑（FC東京）の2ゴールで日本がリードしたなか、後半22分に日本の至宝がついに記念すべき第一歩を刻む。森保一監督はMF南野拓実（ザルツブルク）に代えて久保を投入。18歳アタッカーの姿に会場では大声援が上がった。

　この日の日本は2試合連続で3-4-2-1システムを採用。後半14分にFW大迫勇也（ブレーメン）、DF室屋成（FC東京）、DF山中亮輔（浦和レッズ）の3人が同時投入されるまでテストし、直後に4-2-3-1へ変更。途中投入された久保はトップ下として最後までプレーを続けた。

　多くの人が久保デビューの瞬間を待ち望んでいたなか、本人は「スタジアムも結構オープンな感じだったのにめっちゃワーっと聞こえた」と会場の熱気を振り返る。「ピリピリじゃないですけど、ひしひしと期待を感じた」と、デビュー時の心境を吐露した。

　試合を終えた久保は緊張による脱力感ではなく、高揚による充実感に包まれていた。先輩たちのサポートを受けながら代表での第一歩を踏み出したなか、「そりゃ楽しいですよ」と声も軽い。

　コパ・アメリカのメンバーにも選出されている久保は、引き続き代表戦での出場が期待される。チリ（17日）、ウルグアイ（20日）、エクアドル（24日）と難敵が続くなか、18歳がさらなる輝きを放つだろうか。