フィオレンティーナ新オーナー、エース流出阻止を宣言 「正しい方法で全力を尽くす」
伊代表FWフェデリコ・キエーザの移籍に「待った」の姿勢を示す
フィオレンティーナの保有権を取得することで合意し、新オーナーになったイタリア系アメリカ人実業家のロッコ・コミッソ氏が、イタリア代表FWフェデリコ・キエーザの流出を阻止する考えを明らかにした。イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」が報じている。
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コミッソ氏は契約のためミラノの法律事務所に到着したところで報道陣に囲まれ、いくつかの取材対応をしたという。そのなかで注目されているのが、ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督の去就と、フェデリコ・キエーザの移籍問題だ。
監督人事についてコミッソ氏は「まだ彼(モンテッラ監督)とは話していない」としたうえで、「本当にまだ何も決定していない。これからしばらく、サッカーの専門家に助けを求める時間になるだろう。私は誰かを解雇するのが好きではない。そうは言っても、サッカーは明らかにビジネスとは全く異なる世界であり、時には誰かを犠牲にしなければならない」と、今後に考慮期間を設ける考えを示した。
一方で、この移籍市場の間に話題になっているのが、元イタリア代表FWエンリコ・キエーザ氏を父に持ち、すでにA代表への招集も受けているフェデリコ・キエーザが移籍に近づいているということだ。すでにインテルとユベントスが手取り年俸500万ユーロ(約6億円)の条件を提示し、ユベントスとは条件面では合意しているとも報じられている。
そうしたなかでオーナー交代があり、フェデリコの去就に対する考え方が注目された。そのなかでコミッソ氏は「彼を保持し続けるために、ルールの範囲で正しい方法によって全力を尽くす」と宣言している。
今後、コミッソ氏がフィオレンティーナに対してどれほどの投資を行うかは未知数だ。しかし、若きエースの流出には待ったをかける姿勢を明らかにしたことで、フェデリコの去就には大きな影響を与えることになりそうだ。
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(FOOTBALL ZONE編集部)