「今は複雑な気持ち」と吐露も…　「これからにつなげたい」と成長誓う

　U-20日本代表は現地時間4日、ポーランドのルブリン・スタジアムでU-20ワールドカップ（W杯）決勝トーナメント1回戦の韓国戦に臨み、終盤に失点を喫して0-1で敗れた。

　日本はFW田川亨介（FC東京）、MF斉藤光毅（横浜FC）が負傷離脱と厳しい状況を強いられるなか、前半は優勢に試合を進めた。しかし、得点を奪えずに後半を迎えると韓国の反撃に遭い、一進一退の展開に持ち込まれる。

　後半5分にはMF郷家友太（ヴィッセル神戸）がネットを揺らしたものの、VAR（ビデオ・アシスタント・レフェリー）の確認により直前のプレーでFW宮代大聖（川崎フロンターレ）がオフサイドと判定され、ノーゴール。同33分には途中出場のFW中村敬斗（ガンバ大阪）のシュートのこぼれ球を宮代が狙ったが、ポストに阻まれた。

　すると後半39分、日本は自陣でのミスが連続し、最後はクロスに合わせたFWオ・セフンのヘディングの一撃で被弾。結局これが決勝ゴールとなり日本は敗れた。

　試合後、フラッシュインタビューに応じた主将MF齊藤未月（湘南ベルマーレ）は「悔しいですね。勝てると思って臨んで負けてしまったので…本当に悔しいです」と言葉を紡ぎ、「サッカーはゴールを決めるスポーツ。ゴールを取れなかった自分たちが負けて、ゴールを取った韓国が勝った」と敗戦を受け止めた。さらに韓国戦の内容に触れ、次のように続けている。

「チームのみんな、出ている選手も出ていない選手も、勇気を持って勇敢に戦ってくれたと思いますし、だからこそ多くのチャンスを作って、こういうどっちが勝つか分からないゲームができた。大会は終わってしまいましたけど、ここで得たものは本当に大きい。これからのサッカー人生につなげたいと思います」

　最後に今大会を振り返り、「本当に最高のチームだった。このチームなら優勝のチャンスがあると思って戦っていました。今は複雑な気持ちですけど、これからみんなのサッカー人生がある。それに向けてしっかり努力していきたいなと思います」と前を向いた齊藤。惜しくも勝利には手が届かなかったが、この悔しさは若き日本代表の記憶に刻まれ、成長につながっていくはずだ。

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