サッリ愛弟子、恩師のユーベ監督就任に待った? 「ナポリファンにとっては裏切り」
サッリ監督を慕ってチェルシーに加入したジョルジーニョが指摘
チェルシーに所属するイタリア代表MFジョルジーニョと同DFエメルソンは、マウリツィオ・サッリ監督の残留を望んでいるようだ。チェルシーを退団し、ユベントスの監督就任が近づいているとされる指揮官に対して、「ナポリファンへの裏切り」と忠告もしている。英紙「ロンドン・イブニング・スタンダード」が報じている。
チェルシーをUEFAヨーロッパリーグ(EL)制覇に導いたサッリ監督は、現在、祖国イタリアに戻り、マッシミリアーノ・アッレグリ監督が退任したユベントスと条件面で話し合いを持っているとされる。
サッリ監督は昨季の開幕前、ナポリの監督を退任し、チェルシーの監督に就任。難しいシーズンを送ったが、最終的にはプレミアリーグで3位になり、ELも勝ち取る結果を残した。
そのサッリ監督の要請を受けて、ナポリから加入したのがジョルジーニョだった。EURO2020予選のギリシャ戦に向けた会見で、指揮官について問われたジョルジーニョは、「彼は良い仕事をしていたから、寂しくなるね」と言い「多くの批判を浴びたけど、僕たちはプレミアリーグで3位になり、ELも優勝した。リーグカップでも決勝に進出した。チェルシーでの最初のシーズンは良いものだった。全員が悲しむと思う」と、チェルシーで過ごした1年目を振り返った。
ナポリ時代からサッリ監督と過ごしてきたジョルジーニョは、ユベントスを敵対視するナポリのファンの心情も慮った。
「ナポリファンの心の中にも、彼は残っていると思う。(ユベントスの監督に就任したら)彼らが怒るというのは普通のことだ。裏切り行為として扱うだろう。それが彼らのやり方だ。どうなるか見てみよう」
同じく会見でエメルソンは、「その話をするのは難しいね。僕たちも、彼も、良いシーズンを過ごしたと思っているよ。簡単ではなかったけど、彼はチェルシーに残るべきだ。サッカーに絶対はないけどね。僕たちは自分の仕事を続けるだけだ」と、コメントした。
彼を慕ってロンドンに渡った愛弟子の思いも振り切り、サッリ監督はユベントスの指揮官に就任することになるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)