クロップ監督がジェラード復帰の噂を否定 英雄のリバプール帰還は幻に
LAギャラクシー側も「真実ではない」
リバプールのユルゲン・クロップ監督が、昨季限りでチームを退団し、現在はLAギャラクシーでプレーするレジェンド、MFスティーブン・ジェラードの電撃復帰の可能性を否定した。英国営放送「BBC」が報じている。
昨季限りで惜しまれながらアンフィールドを去り、アメリカに活躍の舞台を移したジェラードには、1月から短期レンタルで古巣に復帰する可能性が浮上していた。
地元紙の報道でジェラードと電話会談していると報じられたクロップ監督は、「もしも彼がリバプールにいて、LAで来季の準備のためにトレーニングをしたいと言うのなら、全く問題ない。それ以外は何もない。彼は(公式戦でプレーしたいと)言ってきていない。だから、私としてもそう考えるしかない」と語った。
ジェラードは10月上旬、クロップ新監督就任時、激励の電話をかけてきた。この時に名将は、MLSのオフとなる間の練習場の利用を申し出たというが、公式戦出場についてはテーマに上がらなかったという。MLSは冬の間、リーグがシーズンオフとなるため、かつて元イングランド代表MFデイビッド・ベッカム氏が、1月から3月までACミランに短期レンタルされた経緯があった。
だが、LAギャラクシーも来年2月に中南米チャンピオンズリーグの準々決勝サントス・ラグーナ(メキシコ)戦を控えている。そのため、ジェラードのプレミア短期復帰について、LAギャラクシー側も「真実ではない」と否定していた。
栄光の「背番号8」が、今冬にプレミアのピッチに再び降り立つというサポーターの夢は、叶わない可能性が高そうだ。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images