U-20日本代表FW田川亨介、17歳MF久保から受け取ったエールを告白 「次も勝って」

U-20日本代表FW田川亨介(中央)【写真:林遼平】
U-20日本代表FW田川亨介(中央)【写真:林遼平】

メキシコ戦で1得点1アシストを記録 イタリア戦も「求められていることは同じ」

 U-20日本代表は現地時間29日、U-20ワールドカップ(W杯)グループリーグ第3戦のイタリア戦に挑む。第2戦終了時点で勝ち点4の2位で、決勝トーナメント進出を懸けた大一番となるが、26日のメキシコ戦で1得点1アシストを記録したFW田川亨介は、FC東京のチームメイトであるMF久保建英からゴールを祝福されたことを明かした。

 チームの浮沈の鍵を握るスピードスターに、待望のゴールが生まれた。初戦のエクアドル戦を1-1と引き分けて迎えたメキシコ戦、前半にFW宮代大聖(川崎フロンターレ)のゴールで先制したなか、その時は後半7分に訪れた。MF藤本寛也(東京ヴェルディ)が右CKを蹴ると、田川は勢いを持ってニアに飛び込んだ。すると、頭で合わせたボールがゴール左に決まり、前回大会に続き2度目のU-20W杯出場となる田川にとって大会初ゴールとなった。

 田川の元には「結構多かった」と言うように、試合後には祝福メールが殺到。所属クラブであるFC東京のチームメイトで、A代表に選出された事情もあってU-20W杯には招集されなかった後輩の久保からもメッセージが届いたようで、「『おめでとう。次も勝ってください!』」と綴ってあったという。

 今は違う場所にいても、ともにU-20W杯の切符をつかんだ仲間だったことに変わりはない。後輩からの激励を胸に、田川は次なる戦いに挑もうとしている。

「試合に出たらやらなければいけないこと、求められていることは今までと同じだと思っている。勝ちに行くメンタルでいきたいし、相手どうこうではなく、自分たちのサッカーができれば勝てるとみんなが自信を持っている。続けていくことだけを考えたい」

 日本はイタリア戦で引き分け以上の結果を手にした時点で、決勝トーナメント進出が決まる。田川は再びゴールでチームを勝利に導けるだろうか。

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(林 遼平 / Ryohei Hayashi)



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林 遼平

はやし・りょうへい/1987年、埼玉県生まれ。東日本大震災を機に「あとで後悔するならやりたいことはやっておこう」と、憧れだったロンドンへ語学留学。2012年のロンドン五輪を現地で観戦したことで、よりスポーツの奥深さにハマることになった。帰国後、サッカー専門新聞『EL GOLAZO』の川崎フロンターレ、湘南ベルマーレ、東京ヴェルディ担当を歴任。現在はフリーランスとして『Number Web』や『GOAL』などに寄稿している。

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