欧州予選敗退のオランダが強豪復活に大ナタ 不振の主将と“勘違い”の若きエース候補外し
13日の親善試合ウェールズ戦のメンバー発表
すでに来年の欧州選手権フランス大会予選敗退が決まったオランダが、チーム再建へ新たな一歩を踏みだした。13日に行われるウェールズとの親善試合に向けた代表メンバーを発表。そこには今季からマンチェスター・ユナイテッドで栄光の背番号「7」を背負うFWメンフィス・デパイ、主将として、14年ブラジルワールドカップでチームを3位に導いたフェネルバルチェFWロビン・ファン・ペルシーがメンバーから外された。
英国営放送「BBC」によれば、ダニー・ブリント監督は、期待の逸材であるデパイが選外になった理由について「フットボールにおいて、選手はチームの中で機能していかなければいけない。彼は常にそれができているわけではない。それを学んでいかなければならない」と説明している。
21歳のウインガーは、鳴り物入りで名門ユナイテッドに加入。エリック・カントナやデイビッド・ベッカム、クリスティアーノ・ロナウドらスターが受け継いできた「7番」を手にしたが、ここまでリーグ戦8試合でわずか1得点。ここ3試合では19歳の新星FWアンソニー・マルシアルにポジションを奪われてベンチに追いやられていた。ドリブルで単騎突破を試みてはボールを失うパターンが目立ち、ブラジルワールドカップでオランダ代表で師弟関係を築いたユナイテッドのルイス・ファン・ハール監督の信頼を失っていた。
オランダ代表では実績が乏しいにも関わらず、「ペルーの笛吹き」と揶揄される珍妙なスタイルで移動バスに乗り込み、オランダメディアを騒然とさせていた。地元メディアの取材の拒否したことから、アヤックスなどを率いた名将コー・アドリアーンセ氏も「「彼には矯正が必要だ。フットボールチームの一員であることを理解しなければいけない。100メートル走のウサイン・ボルトのような個人競技ではないんだ。彼は(オランダ代表宿舎に)”ペルーの笛吹き”のような格好で現れた特段何も成し遂げていない若手なら、あんな格好で移動のバスに乗り込んではいけない。クリスティアーノ・ロナウドは飾り立てているが、少なくとも彼は実力を証明している」と激怒。オランダサッカー界からあまりの勘違いぶりにバッシングを受けていた。