バイエルンDF、カップ戦優勝の祝勝会を無断欠席報道 クラブへ“契約解消”を要求か

バイエルン・ミュンヘンDFボアテング(左)【写真:Getty Images】
バイエルン・ミュンヘンDFボアテング(左)【写真:Getty Images】

元ドイツ代表DFボアテングがフラストレーションを蓄積

 ブンデスリーガ7連覇を達成したバイエルンは、25日に行われたDFBポカール決勝でRBライプツィヒを3-0で破り優勝し、国内二冠を達成した。この試合で控えに回った元ドイツ代表DFジェローム・ボアテングは試合後の祝勝会を無断欠席したという。それはクラブへの“別れのサイン”だとドイツ紙「tz」が伝えている。

 ドイツの国内カップ戦となるDFBポカール決勝は、ポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキの2ゴールとフランス代表MFキングスレイ・コマンのゴールで、バイエルンが3-0で勝利した。前半44分に訪れたバイエルンの得点チャンス後、映像ではベンチの様子が映し出された。バイエルンの控え選手全員が立ち上がって決定機を見守るなか、ボアテングだけがほおづえをついたまま微動だにしない姿が映し出されていた。そういった様子から、ボアテングはかなりのフラスレーションを蓄積し、退団に向けて決意している姿なのではないかという憶測が飛び交っている。

 18日にリーグ優勝を決めた後の祝勝会に出席しなかったと言われるボアテングは、ベルリンで行われたDFBポカールの祝勝会も欠席したと報じられた。それは明らかに退団への意思表示と捉えられているようだ。

 昨夏にはパリ・サンジェルマン(PSG)入りが報じられたボアテングだったが、バイエルンがそのPSGからのオファーを拒否したため移籍は成立しなかったと報じられていた。現在はユベントスへの移籍を画策していると言われているが、ユベントスはボアテングのために用意していた予算は別へ回すことになり、元ドイツ代表DFを獲得するための予算を改めて用意する気はないと、同紙は伝えている。

 ボアテングとバイエルンとの契約期間は2021年までで、あと2シーズンを残している。しかし、移籍先との交渉が思うように進まないボアテングは、双方合意による契約の解消を提案したとも言われている。

 バイエルンでの出場機会を失いつつあるボアテングは、今季中に移籍するのだろうか。ドイツ代表のヨハヒム・レーブ監督から構想外宣告を受けたが、まだ30歳と十分にトップレベルで活躍できる年齢だ。バイエルンで復活を目指すのか、新天地での復活を目指すのか、その動向に注目が集まる。

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