チェルシーMFアザール放出は「恥ずべきこと」 元同僚がプレミアリーグ弱体化を危惧
ランパード監督がアザール移籍騒動を語る 「選手たちの欲求を理解しなければならない」
チェルシーのベルギー代表MFエデン・アザールは、近日中にレアル・マドリードへの加入が発表されると伝えられている。チェルシーのレジェンドで現在はチャンピオンシップ(英2部)ダービー・カウンティの指揮官であるフランク・ランパード監督は、アザールの考えを尊重すべきだとしつつ「彼を失うことは恥ずべきこと」とプレミアリーグの弱体化を危惧している。英紙「デイリー・スター」が報じた。
アザールの移籍に関しては、チェルシーとの契約期間を残り1年としているなかで、延長の交渉がまとまっていないことから端を発している。契約延長が成立せずに今夏を過ぎれば、来季終了後にはフリーでの移籍が可能となってしまうことからも、チェルシーは放出を迫られている状況だ。
それを機に以前から関心を寄せていたレアルが接触。チェルシーが移籍金に1億ポンド(約141億円)を要求していて、レアルが8000万ポンド(約113億円)で交渉している段階と伝えられ、その交渉は難航しているとの噂だ。アザールは憧れのジネディーヌ・ジダン監督の下でプレーすることを願っていて、その意思は固く遅かれ早かれ移籍は成立すると伝えられている。
ランパード監督は現役時代にともにプレーしたアザールに対し、レアルに移籍することが彼のやりたいことであれば願いは尊重されるべきだと主張。その一方、彼が移籍することになればプレミアリーグは弱体化することになるだろうと説明している。
「プレミアリーグにとっても、チェルシーにとっても、彼を失うことは恥ずべきことだ。我々は選手が何をしたいか、ピッチで何を望んでいるかといった個人的な欲求を理解しなければならない。(アザールが去るかどうかは)私は実際には分からないが、これらの兆候は、彼が去るかもしれないということだ。クラブが同意して、選手が望んでいればね」
プレミアリーグは今季の日程をすべて終了したが、チェルシーはUEFAヨーロッパリーグを勝ち上がり、5月29日にはアーセナルとの決勝を控えている。一部ではアザールの移籍はすでに合意済みで、その決勝後には発表されるだろうと見込みが立てられている。
(FOOTBALL ZONE編集部)