リバプールとシティの明暗分けた“11.7ミリ”の決定的瞬間に脚光 「無敵のシーズンまで…」
勝ち点1差の接戦に敗れたリバプール 直接対決でのワンシーンが決定打に
リバプールは現地時間12日、プレミアリーグ最終節でウォルバーハンプトンと対戦し、ホームで2-0と勝利を収めた。勝ち点97に伸ばしたものの、首位マンチェスター・シティがブライトンに4-1で勝利し勝ち点98で終えたため、1ポイント差の2位でリーグ戦を終えることになった。悲願のプレミア制覇にあと一歩届かなかったが、英公共放送「BBC」は、リバプールとシティの明暗が分かれたゴールラインテクノロジーの決定的瞬間に脚光を当てている。
リバプールは最終節でウォルバーハンプトンを迎え撃ち、前半17分、後半36分にセネガル代表FWサディオ・マネがゴールを奪って2-0で勝利した。リーグ戦38試合で30勝を収め、わずか1敗。勝ち点も「97」とプレミア歴代3位の好成績を残したが、シティがブライトンを4-1で撃破し、勝ち点を「98」に伸ばしたため、歴代最高峰の激戦を演じたものの、わずか1ポイント差で悲願のプレミア制覇を逃すことになった。
リバプールにとっては残酷な結末となったが、「BBC」は「ほんのわずかな差がシティとリバプールを隔てた」と見出しを打って報じ、1月3日の第21節に行われたシティとの直接対決で起きた紙一重のノーゴール判定にスポットライトを当てている。0-0で迎えた前半18分、シティのクリアミスからボールがゴールラインを割ったかに思われたが、わずかにライン上に残っていたとして得点は認められなかった。結果的に、天王山を1-2で落とすことになった。
記事では「どれほどの僅差だったか? ゴールラインテクノロジーはゴールラインを11.7ミリメートル割っていないという判定だった」と説明し、「タイトルまであと11.7ミリ、無敵のシーズンまであと11.7ミリだったのだ」と、その紙一重の距離が明暗を分けたことを強調している。リバプールはトットナムとのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝を控えているものの、プライオリティーはリーグ制覇に置いていたため、最大の目標をあと一歩のところで達成できず終えることになった。