降格圏に沈むボローニャが監督を解任 元イタリア代表監督の就任を発表

ミランの後任候補でもあったドナドーニ氏

 28日、イタリア・セリエAのボローニャはデリオ・ロッシ監督の解任とロベルト・ドナドーニ新監督の就任を公式に発表した。ボローニャは10試合を終えて2勝8敗の勝ち点6で降格圏の18位と、不振に喘いでいた。

元イタリア代表監督でもあるロベルト・ドナドーニ氏は、昨季まではパルマを率いていた。そのパルマが破産によって4部降格の憂き目にあったことで、今季は所属なしのフリーとなっていた。日本代表FW本田圭佑が所属するACミランが、シニシャ・ミハイロビッチ監督を解任した場合は後任の有力候補になるとされていたこともあり、両クラブの決断の行方が注目されていた。

 2008年欧州選手権で惨敗したイタリア代表での指揮や、2009-10シーズンに開幕から2ヵ月と経たずにナポリ監督を解任された姿が印象に強く残るドナドーニ監督だが、リヴォルノ、カリアリ、パルマといった中位から下位のチームを率いた際には、セリエA残留に導くだけでなく、想定した以上の順位まで躍進させるなど手腕を発揮している。

 現在のボローニャも、過去に元日本代表MF中田英寿氏や元イタリア代表FWロベルト・バッジオ氏、同じく元イタリア代表FWジュゼッペ・シニョーリ氏が在籍していた頃のような華やかさには欠けるのが現実だ。一方で、指導力を発揮しやすいクラブという表現もできる。

FWマッティア・デストロ、MFエマヌエレ・ジャッケリーニといったイタリア代表招集歴を持つ選手たちを軸に、ドナドーニ監督はボローニャを復活させることができるだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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