解任のウワサも流れるモイーズ ソシエダでの未来はいまだ不透明

契約期間内は職務を全う

 レアル・ソシエダを率いるデイビッド・モイーズ監督は、いまだクラブでの将来が不透明な状態にある。成績不振から解任もうわさされるスコットランド人指揮官は、即刻の退団については否定しているものの、来季以降については未定の状態であると明かした。スペイン地元紙「スポルト」が報じた。

 ソシエダは、25日の敵地レバンテ戦で4-0と快勝し、今季2勝目を手にした。それでも最下位のレバンテとは勝ち点差3の15位とチーム状態は決して芳しくない。スペインを離れ、イングランドへ戻るのではといううわさも流れたが、少なくとも今すぐクラブを離れる考えはないという。

「クラブや選手の献身を感じることができている。私は良い結果を得るために試行錯誤しているよ」

 契約は2016年6月まで。本人も契約を全うする覚悟でこの責務を担っていると主張する。しかし、その一方で、将来のことについてはまだなに決まっていないという。エバートンでの活躍や、アレックス・ファーガソン氏の後継者に指名されてマンチェスター・ユナイテッドを率いたその手腕を買われてスペインへと渡ったが、結果を残せなければ解任は免れないだろう。

「(ジョキン・アペリベイ会長とは)毎日話している。契約は(2016年)6月30日まである。しかし、それまではいかなる決定も下さない」

 昨季はシーズン途中の就任で、降格圏に沈んでいたチームを見事残留に導いた。しかし、スペインで2年目を迎えた52歳の指揮官は苦難の時を迎えている。シーズン後には、どのような決断を下すのだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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