ミランサポーターが怒りの横断幕 「監督は口先だけ」「CEOは金だけもらって何もしない」

サッスオーロ戦の本拠地でミハイロビッチ監督とガリアーニCEOが吊し上げに

 日本代表FW本田圭佑が所属するACミランは25日、ホームで迎えたリーグ第9節サッスオーロ戦を2-1で勝利した。4試合ぶりの白星を飾る一方で、その試合前にサンシーロスタジアムのミランサポーター席では、シニシャ・ミハイロビッチ監督やクラブ首脳陣に対する痛烈な批判メッセージが書き込まれたバナーが掲示された。イタリアの通信社「ANSA」が伝えている。

「監督、言葉だけは偉大な軍曹だ。だが、ロッカールームもピッチ上も、何も変わっていない」

 今季から就任したミハイロビッチ監督を、口先だけの存在と痛罵している。ハードなトレーニングを身上とし、“鬼軍曹”の異名を取るミハイロビッチ監督だが、試合開始前の時点でリーグ3勝1分4敗。優勝争いはおろか厳命されているUEFAチャンピオンズリーグ出場権を得られる3位以内も遠い状況にあった。昨季までの2シーズンを、8位、10位という屈辱的な成績で終えていた名門ミラン再建を託されたが、「何も変わっていない」と批判されている。

 また、クラブ首脳陣に対しても、サポーターから厳しいメッセージが向けられた。シルビオ・ベルルスコーニ会長に向け、名門の強化責任者を務めてきたアドリアーノ・ガリアーニCEOの解任を要求している。

「金だけもらって、移籍市場で何もしない男。会長、1億5000万ユーロのモチベーションは、金を使う人間を選ぶために使うべきだ」

 今夏の移籍市場で大金を投じてコロンビア代表FWカルロス・バッカ、ブラジル代表FWルイス・アドリアーノ、イタリア代表MFアンドレア・ベルトラッチ、DFアレッシオ・ロマニョーリなどを補強したが、思うように結果が残せていない。また、悲願であったレアル・マドリードのカルロ・アンチェロッティ前監督の招聘に失敗し、パリ・サンジェルマンのスウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチを帰還させるミッションも果たせなかった。結果的にリバプールで戦力外状態にあった元イタリア代表FWマリオ・バロテッリを期限付き移籍で帰還させたが、ここまで1ゴール。復活の兆しを見せた後、スポーツヘルニアでチームを離脱している。

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