ベンゲル監督がファン・ハール氏の主張に反論 冬期休暇のない日程こそ「イングランドの伝統」

かつてはベンゲル氏も休暇が必要と主張したが…

 アーセナルのアーセン・ベンゲル監督が、マンチェスター・ユナイテッドのルイス・ファン・ハール監督の見解に反論した。“赤い悪魔”を率いるオランダ人指揮官はプレミアリーグで冬期の中断期間がないスケジュールについて、「最も邪悪なこと」と苦言を呈していたが、アーセナル20年目のシーズンを戦うベンゲル監督は、これぞイングランドの伝統であると主張し、「変わってしまったら泣く」とも話している。英地元紙「ガーディアン」が報じた。

 ベンゲル監督は「ファン・ハール監督には大きな敬意を払うが」と前置きした上で、ウィンターブレイクの有無についての意見に「同意できない」と反論した。

「私もイングランドにこれだけ長くいるからね。ここに来た最初の頃は彼と同じ考えを持っていた。しかし、これはイングランドの伝統であり、これこそがイングランドのフットボールだ。変わってしまったら泣くだろう」

 イングランドでは、クリスマスやその翌日の祝日となるボクシングデー(12月26日)、大晦日、そして正月と休みなく試合が行われる。こうした過密日程については、選手や監督からも批判が噴出している。ベンゲル監督も「私は前々から1月1日以降に休みが欲しいと懇願してきた。しかし、我々はこの伝統を維持していかなければいけない」と語っている。

英メディアでも冬期の中断期間がないことが、近年のチャンピオンズリーグでのイングランド勢の不振の原因とも分析されている。それでも、サッカーの母国の伝統として、今後も継続していくのだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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