クロップに英国の洗礼!パパラッチ攻勢に「いつも撮られるのは好きじゃない」
ドアを開ける度にシャッター音
リバプールのユルゲン・クロップ監督は、17日のトットナム戦で就任後、初戦を迎えるが、イングランドの日常にへきえきしていることを明らかにしている。それはパパラッチと、ソーシャルメディアの流出攻勢だ。地元紙「ガーディアン」が報じている。
ここ公式戦10試合で2勝に終わり、リーグ10位に沈むリバプールの救世主として期待されるクロップ監督。ただし、新天地にやってきて1週間足らずで後悔を残しているようだ。
コーチングスタッフと、家族とともに食事中に近くのテーブルの客が記念写真を求めてきたという。好漢として有名な名将はこれを断らずに笑顔で応じた。「私はノーというべきだった。私がまるでいつもレストランやバーにいるようじゃないか」と、クロップ監督は語った。救世主の情報を求めるインターネットサイトと地元紙に、クロップ監督のリラックスした画像が一気に拡散した。
クロップ監督はブレンダン・ロジャース前監督の旧宅に引っ越すことになったが、地元のパパラッチは自宅の鍵を手にする前から新居を発見していたという。自宅のドアを開けるたびに撮影音が聞こえるという。
「いつでも写真を撮られることは好きじゃない。面白い仕事だよね。2、3時間自分が出てくるまで外で待ち構える。写真を一枚撮って、帰宅する。それは本当に問題ではない。重要なことはドアの向こうで行われていることで、自分はチームの仕事に対してしか興味はない。みんな来週には(パパラッチも)収まるだろうと言ってくれている」
新聞社はスクープ狙いで盗聴やおとり取材も辞さないイングランドでカメラマンのパパラッチ行為は当たり前。ドイツ時代と一線を画す日常に名将も困惑しているが、人気者の宿命と諦めるしかなさそうだ。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images