攻撃のための前進守備 ハリル監督が掲げた新戦術「ラディカルチェンジ」

日本代表の主軸に新戦術を実行する土台はある

「そのためには数ヵ月必要です。毎試合、選手には勝つためにプレーしろと言い、毎試合かなりのビッグチャンスを作り出している。そして明日は、さらにもっと良いチャンスを作ってほしい。各試合で何回か、ハイレベルなFWのアクションが見られるはずだ。この前も3、4回は、かなりハイレベルなFWのアクションがあった。

 最後のゴール前のテクニック、最後の集中をまだ向上させなければいけない。そしてフィジカルの面で、存在感を出すのは難しいレベルだが、我々の違う長所で勝負しなけばならない。また新たな選手を発掘しようとしている。(私は)どのようなタイプで、どのポジションに選手が必要か、理解している」

 レスターでイングランド代表FWジェイミー・ヴァーディと、前線から圧倒的な運動量を見せている岡崎慎司は、ハリルホジッチ監督の掲げる戦術を体現するのは可能かもしれない。香川も本家クロップ流の薫陶を受けている。ACミランで1年間リーグ戦でゴールを奪えていない本田圭佑も、シニシャ・ミハイロビッチ監督から泥仕事を評価されているように、トップ下を務めながら守備でチームに貢献している。

 日本代表の主軸には、「ラディカルチェンジ」を実行する土台は存在する。ハリルホジッチ監督のお手並みに注目が集まるところだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

 

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