クロップ流全開! 「門戸は完全に開いている」とリバプールの改革を宣言

オフ返上で、若手抜擢の方針も示される

 リバプールのユルゲン・クロップ新監督が、現在リーグ10位に低迷するチームの再建に向けて、早くもクロップ流を披露した。地元紙「デイリー・メール」によると、各国代表の遠征に参加していなかったトップチームの選手は、11日に休暇の予定だったが、指揮官はこれを変更したという。

 ドイツ人の名将は公式戦ここ10試合でわずか2勝という名門を立て直すべく、17日に行われる初陣のトットナム戦に向けて早くも動き出した。クロップ新監督は、10日にはカークビーのアカデミーで行われたリバプールのU−18チームとストーク・シティ戦を視察。そして11日は、オフの予定だったトップチームの選手の日程を変更した。イングランド代表FWダニエル・スターリッジ、ブラジル代表MFフェリペ・コウチーニョらのオフを返上させ、選手と初対面の場を持った。

「私が率いていたクラブでは、若手は笑顔だった。なぜなら、それまで以上に出場機会が多くなるからだ。門戸は完全に開いている。経験などは問題ではない。経験は重要なポイントだが、最も重要なことではない」

 指揮官はこう語り、若手を積極的に抜擢する方針をすでに示している。そして、こんな名言を披露したという。

「私は神のように水面を歩くことはできない。でも、飛び込むことは大好きなんだよ」

 ドルトムントで2010-11シーズンから連覇を果たし、12-13シーズンにはUEFAチャンピオンズリーグ決勝進出を果たした名将だが、奇跡を起こすことはできないと語る。それでも「ゲーゲンプレス」という前線からのハイプレッシャーとショートカウンターを主体としたアグレッシブなスタイルを標榜する指揮官は、ピッチ内外でリスクを冒すことを厭わない。思い切った采配と選手起用によって、栄冠を切望するアンフィールドを、クロップカラーに染め上げるつもりだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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