ファーガソン氏がクロップに太鼓判 プレミア初のドイツ人指揮官の成功者に

マガト氏に続く2人目のドイツ人指揮官

 マンチェスター・ユナイテッドの元指揮官であるサー・アレックス・ファーガソン氏が、リバプールの新監督に就任したユルゲン・クロップ監督の成功を支持した。プレミアリーグではこれまでドイツ人監督が活躍してこなかった背景から、クロップ監督も苦戦するのではという周囲の見方を否定。「絶対に成功する」と太鼓判を押した。独地元誌「キッカー」に対して語った内容を、英地元紙「デイリー・ミラー」が報じた。

 クロップ監督は、2014年にフルハムを指揮したフェリックス・マガト氏以来、プレミアリーグで指揮する史上2人目のドイツ人監督となった。マガト監督は、フルハムで2部降格の憂き目にあうなど、イングランドでは成功を収めることができなかった。

 ユナイテッドを27年間率いた名将は、そうした過去の前例はクロップ監督に関係ないと、その活躍に太鼓判を押した。

「(ドイツ人監督も)絶対に成功できる。イングランド人監督だってプレミアリーグでは少数だ。最後にタイトルをとったのも1992年だ(当時のフットボールリーグディビジョン1を制したのはリーズ・ユナイテッドのイングランド人監督ハワード・ウィルキンソン氏)。

 スコットランド人、ポルトガル人、スペイン人、フランス人、そしてイタリア人といった人たちがここでは成功を収めている。ならば当然ドイツ人も可能だろう? 彼らにできない理由はない」

 近年、マインツで評価を高め、ドルトムントではリーグ連覇を果たしたことで、その名声は欧州全土へ広がった。日本代表MF香川真司も初挑戦となった海外の舞台で、自身の能力を最大限に引き出したクロップを恩師として慕う。“サー”の称号を持つ名将からのお墨付きをもらった48歳の指揮官が、名門リバプールでの新たな挑戦をついにスタートさせる。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング