瞬間的な動きでカットイン 香川らしさが凝縮された超絶アシスト

90分を通して慌てずに相手を攻略

 香川もあまりボールに絡めず、消えている時間もあった。「相手も前半にすごくハードワークしてプレスに来ていました」と振り返っているように、日本も序盤はなかなか攻撃の形を作れず、スコアレスでハーフタイムを迎えていた。目のくらむような暑さの中、集中を切らさずに戦い続けたことが、結果につながった。

「後半、少し緩まった分、スペースが空いてきて、その中でうまくゴールを重ねられた。90分通して今日は戦えた。前半に点が入らなくても、慌てずにゲームをコントロールできて良かった」

 背番号10を背負う攻撃のキーマンは、後半着実に3得点を積み重ね、勝点3を手にしたことでほっと一安心といった様子。アウェーでの戦いが続く中、グループ最大のライバルと目されるシリアに勝利。香川と岡崎の「Wシンジ」、そしてPKを決めた本田圭佑(ACミラン)ら、攻撃陣が結果を残した日本が、4試合を終えてようやくグループEの首位に浮上した。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング