「自分の特長が出る相手」 難敵シリア戦へ、“ポスト長谷部”の決意

ボランチでの先発出場が濃厚

 10月8日に行われるワールドカップ・アジア2次予選で、現在グループ首位のシリアとの直接対決を迎える日本代表。バヒド・ハリルホジッチ監督が「より強く、攻撃してくるチーム。我々に問題を起こしてくる」と警戒を口にする難敵に対し、MF山口蛍(C大阪)は自身の長所を生かせる相手だと意気込んでいる。

「(ハリルホジッチ)監督も、今までのチームよりは攻撃に良いアクションがあると言っていた。自分たちが押し込まれる時間も長くなるかもしれないが、そこで失点しないように。逆に攻撃では、チャンスをしっかりと決められるように考えてやっていきたい」

 そう語る山口は、ボランチでの出場が濃厚だ。今回の中盤のメンバー構成を考えると対人での当たりの強さ、ハリル監督の言葉でいう「デュエル」に強みを持つ存在は、長谷部誠(フランクフルト)と山口の2人だろう。攻撃の組み立てに長けたメンバーとして柴崎岳(鹿島)、柏木陽介(浦和)が入り、よりアタッカーに近いタイプとして香川真司(ドルトムント)と清武弘嗣(ハノーバー)がいる。その意味でも、山口には彼らの攻撃力を引き出すべく、中盤の守備でチームに安定感をもたらすことが求められる。

 山口自身も、「相手が攻撃的に来る方が自分の特長は出ると思うので、そういう意味でチームに貢献できればいい」と、長所である対人の強さと守備範囲の広さでチームに貢献することを誓っている。シリアは2012年のロンドン五輪に向けたアジア予選で敗れた相手でもあり、当時の中核メンバーだった山口は「シリアは強いチームで苦戦した。今回もそうなることは予想できる。その中でどれだけ戦えるかが重要」と、自身の成長を見せるべき試合であると捉えている。

 

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