久保裕也がニュルンベルクでもがく日々 ブンデス“最下位転落”で忍び寄る降格の影

ショーマン暫定監督の下でチームは変われるのか

 そのためには、攻撃の流れを作り出していくことが大事だ。暫定監督のボリス・ショーマンとアシスタントコーチのマレク・ミンタルは、そこへのテコ入れが急務となっている。

 ケルナー前監督の下では守備的な役割がすべてのポジションで求められ、エースFWだったミカエル・イシャク、高速ドリブラーのフィルジル・ミシジャンもここ最近はベンチを温める日が続いていた。久保にしても開幕当初はトップ下の位置で起用され、攻撃のリズムを作り出していた。ショーマン監督が、久保を再びその位置で起用する可能性は十分にある。

 最下位に転落し、スポーツディレクターと監督がチームを去った。これがチームにどう影響するのか――いや、どうチームに影響させるのか。恐れていては前に進めない。

[ftp_del]


[/ftp_del]

(中野吉之伴 / Kichinosuke Nakano)



page1 page2 page3

中野吉之伴

なかの・きちのすけ/1977年生まれ。ドイツ・フライブルク在住のサッカー育成指導者。グラスルーツの育成エキスパートになるべく渡独し、ドイツサッカー協会公認A級ライセンス(UEFA-Aレベル)所得。SCフライブルクU-15で研修を積み、地域に密着したドイツのさまざまなサッカークラブで20年以上の育成・指導者キャリアを持つ。育成・指導者関連の記事を多数執筆するほか、ブンデスリーガをはじめ周辺諸国への現地取材を精力的に行っている。著書『ドイツの子どもは審判なしでサッカーをする』(ナツメ社)、『世界王者ドイツ年代別トレーニングの教科書』(カンゼン)。

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング