ギリシャとの決戦を前にヤヤ・トゥーレが衝撃の告白 「シティは私が死にゆく弟に会うことを止めた」

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 ワールドカップ1次リーグで日本と同じC組のコートジボワールは24日(日本時間25日)に決勝トーナメント進出をかけてギリシャ戦と対戦する。その一大決戦を前にエースが衝撃の告白を行った。仏サッカー専門誌「フランス・フットボール」の取材に応じたヤヤは「私が悲嘆に暮れていることを告白する。私は苛まれている。なぜなら、弟の最期の数週間に何もできなかったからだ」と話したという。

 ヤヤの実弟イブラヒムさんはワールドカップ期間中にがんのために28歳の若さで急死。ヤヤと兄のリバプールDFコロ・トゥーレは肉親の不幸に苦しみながらも、代表チームに帯同している。

「シーズン終盤、私はワールドカップに向けたコートジボワール合宿前に45日の間、弟との時間を過ごしたかったが、シティはそれを許さなかった。アブダビの弟の病床でリーグ優勝をともに喜びたかった。幸いにもコロが付き添うことができた。クラブが私によりリスペクトを払うよう主張し、導くようにできなかったことに自責の念に駆られている」

 そう後悔している気持ちを語ったが、怒りの矛先はマンチェスター・シティに向けられているようだ。ヤヤはこう続けている。

「しかしながら、弟の健康状態が数ヶ月の間、悪化していくのに私が苦しんでいたことを、クラブ幹部は知っていた。シーズン終盤に私にケガが続いたのは、それが理由だ。弟に対する気持ちが全身を支配していた。最期の4カ月間は人生で一番苦しい時間だった。イブラヒムの最期に会うためにブラジルからマンチェスターに戻ろうかと考えることもあったが、父は反対した。私たち兄弟はそのアドバイスに従うことに決めた」

 ヤヤはそう話して一時は代表チームからの離脱を考えたことも明かしている。家族の反対で翻意したアフリカ最高の選手は、様々な感情を胸に秘め、ギリシャ戦のピッチに立つことになる。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

※ワールドカップ期間中、サッカーマガジンゾーンウェブが記事内で扱うシーンやデータの一部はFIFAワールドカップ?公式動画配信サイト&アプリ『LEGENDS STADIUM』で確認できます。
詳しくは、「LEGENDS STADIUM 2014 – FIFAワールドカップ公式動画」まで

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