接戦のアジア杯8強ベトナム戦、主審の“選手交代無視”に日本の選手ら憤怒の場面も
日本の1-0リードで迎えた後半44分、塩谷投入の場面で主審が交代を流すハプニング
日本代表は24日、アジアカップ準々決勝ベトナム戦に臨み、1-0で接戦を制して4強に駒を進めた。日本がリードして迎えた後半44分、DF塩谷司(アル・アイン)を投入する際に主審が一度交代を指示しながらも“交代無視”のハプニングが起きている。
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FW武藤嘉紀(ニューカッスル)が出場停止処分となり、FW大迫勇也(ブレーメン)が負傷を抱えるなか、1トップにFW北川航也(清水エスパルス)を起用。それ以外のメンバーは21日の16強サウジアラビア戦(1-0)と同じメンバーが並んだ。
序盤から日本がボールを保持する展開となったなか、前半24分には日本が左コーナーキックを獲得。MF柴崎岳(ヘタフェ)のキックからDF吉田麻也(サウサンプトン)が流し込んで歓喜に沸いた。しかし、ゲームが再開される直前に主審がビデオ判定のジェスチャーを見せ、吉田のハンドとみなされて取り消されている。
そうした中で迎えた前半24分、日本は左コーナーキックのチャンスを得るとMF柴崎岳のキックに対してゴール前に入り込んだDF吉田麻也が合わせてネットを揺らし、先制ゴールかと思われた。しかし、この場面で準々決勝から採用されているVARから進言があり、主審は映像確認の末に吉田がヘディングしたボールが自身の腕に当たったとしてハンドの判定。ゴールは取り消しとなった。
後半も同様の展開となり、同7分過ぎにMF原口元気(ハノーファー)のパスからMF堂安律(フローニンゲン)が切れ込んで倒されるもノーファール。しかし、直後のビデオ判定で一転してPK判定となり、堂安がこれを沈めた。
日本の1-0リードで迎えた同44分、日本は3枚目の交代カードとして塩谷を用意。ピッチ脇に立たせて、主審は一度プレーが途切れたタイミングで交代を指示した。
ところがピッチ脇で交代ボードを持った審判団の一人が相手ベンチと言葉を交わしてタイミングを逸し、主審はそのままプレー続行を指示。虚を突かれた日本側は対応が一瞬遅れ、そのままシュートを打たれる場面が起きた。直後にキャプテン吉田らが日本の選手がすぐさま感情を露わにして“交代無視”に憤怒。主審は抗議を受けながらも、改めてMF南野拓実(ザルツブルク)と塩谷の交代を許可した。
試合はそのまま1-0で日本が逃げ切ったものの、交代を流されてあわやの場面を作られており、日本としては肝を冷やすシーンとなった。