ザックが斬る 首位陥落インテルの敗因は裏目となったシステム変更

「人間性と勝利を求める意志」

 一方で、現役時代にインテルでプレーした経験を持ち、古巣対決となったのがフィオレンティーナのパウロ・ソウザ監督。この日の勝利で、首位だったインテルを得失点差でかわしてリーグのトップに立った。ザッケローニ氏は、ソウザ監督の手腕を称賛している。
「とにかく、フィオレンティーナの勝利には賛辞を送りたい。フィレンツェは、仕事をするのに簡単な街ではない。サポーターの要求も厳しいからだ。監督や選手の人間性によっては、簡単にモチベーションを落としてしまう。しかし、ソウザ監督は余裕を持って仕事をしている。その人間性と勝利を求める意志が良い結果を招いているのではないか」
 イタリア時代、ウディネーゼを独特な3-4-3システムで上位に躍進させ、脚光を浴びたザッケローニ氏。その後は、インテル、ミラン、ユベントスといったビッグクラブを歴任し、日本代表監督として2014年のブラジル・ワールドカップも戦った。今季は、マルセロ・ビエルサ監督が辞任した際にフランス一部のマルセイユが後任監督にリストアップしたという報道があったが、現在のところはフリーの状態である。果たして、再びベンチに立って指揮を執る姿を見ることはできるのだろうか。

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