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イラン代表PKストップ、選手が方向指示の決定的瞬間に世界注目「リマインダーを発動」
FWアズムンがキッカーの後方から飛ぶ方向を指示し、GKベイランバンドが見事に阻止
UAEで開催されているアジアカップは、20日から決勝トーナメントに突入。FIFAランキングでアジア最上位の29位につけるイランは、オマーンを2-0で破ってベスト8に駒を進めた。開始1分にPKを献上する苦しい立ち上がりのなか、GKアリレザ・ベイランバンドがPKを止めて流れを変えたが、同僚が指で守護神に飛ぶ方向を指示する瞬間の動画がネット上で拡散されると、「リマインダーを発動」「珍しい状況が発生」と話題を呼んでいる。
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イラン対オマーンの一戦は試合開始直後に動いた。前半1分、後方からのボールに抜け出したオマーンFWムフセン・アルガッサニを、イランDFマジド・ホセイニがペナルティーエリア内で後ろから倒してPKを献上。いきなり大ピンチを迎えてしまった。
オマーンは主将のMFアフメド・アルマハイジリがPKキッカーを務めたが、ゴール左隅を狙ったシュートにイランGKベイランバンドがどんぴしゃの横っ飛びで鮮やかなPKストップを決めた。ベイランバンドは身長194センチの長身でリーチも長く、ロシア・ワールドカップではポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(ユベントス)のPKも止めた実力者だ。しかし、今回のPKストップには味方の“サポート”があった。
アルマハイジリがゴールを見据えてキックモーションに入る直前、その後方からイランFWサルダル・アズムンがベイランバンドに“右だ!”と何度も飛ぶ方向を指差していたのだ。この予測は見事に的中してピンチを脱し、その後の逆転劇の呼び水となった。
スポーツ専門局「ESPN」アルゼンチン版は、「アジアカップで珍しい状況が発生。オマーンのムバラクがPKスポットでボールを蹴る瞬間、イランのアズムンがGKに飛ぶべき方向を指示していた」と報道。ベトナムメディア「Kenh14」は「アズムンはベイランバンドに“リマインダー”を発動した。その指示は正しかった」と伝えている。
日本が24日の準々決勝ベトナム戦に勝利すれば、イラン対中国の勝利チームと準決勝で激突する。イランと対戦し、PKの場面が訪れた際はアズムンとベイランバンドの“コンビプレー”が日本の脅威になるかもしれない。