ラビオがPSGで試合に出ることはあり得ない? 指揮官が起用要求もフロントが拒否
PSGディレクターがラビオの起用を否定「我々には頑として考えを変えない権利がある」
パリ・サンジェルマン(PSG)のナーセル・アル=ヘライフィー会長は、指揮官のトーマス・トゥヘル監督から要望を受けたにもかかわらず、今後フランス代表MFアドリアン・ラビオを起用させないという決定を撤回しないつもりのようだ。スペイン紙「スポルト」が報じた。
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PSGの下部組織出身であるラビオは契約が今季限りで終了することが決まっているなかで、クラブからの契約延長オファーを拒否。移籍金ゼロでPSGを離れる考えを固めたことで、クラブはチームを離れるまで今後ラビオを試合で起用しないことを決定した。
PSGの指揮を執るトゥヘル監督は、もし彼が1月の移籍市場で移籍が決まらなかった場合、ラビオをチームに戻すように要求したが、PSG側はこの要望を拒否。フランスのラジオ局「RMC」によると、PSGのアル=ヘライフィー会長はラビオの対応に対して激怒しており、許すつもりがないと伝えている。
この件に関して、PSGのディレクターを務めるアラン・ロシュ氏が現状を説明している。
「契約を延長していないにもかかわらず、(アーセナルのウェールズ代表MFアーロン・)ラムジーや(マンチェスター・ユナイテッドのスペイン代表MFアンデル・)エレーラのようにプレーを続けているケースがある。ただ、バルセロナのように、契約更新していない選手を排除したケースもある。我々には頑として考えを変えない権利があるんだ。我々はクラブが、選手たちよりも不利な立場にいたとして批判されてきた。今回はクラブが強いことを示し、我々の姿勢を維持しなければならない。ラビオはチームのなかで最も高い給料を受け取っている一人でないことを考えれば、それほどクラブに負担をかけることはない」
ラビオとPSGの対立関係が想像以上のものであることが分かるロシュ氏の言葉。トゥヘル監督がどんな要望を出したとしても、会長の許しを得ることはできなさそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)