グループG第2戦でポルトガルと米国が対戦。離脱者続出のポルトガルを米国が崩して16強を決めるか

 

離脱者が続出するポルトガル

 戦力面を見てみよう。ポルトガルはけがの状況が非常に気になる。エースのクリスチアーノ・ロナウドは先発濃厚と言われてはいるものの、負傷した膝をテーピングで固めている状態で、どこまでプレーできるかは分からない。

 より深刻なのが最終ラインだ。左サイドバックのファビオ・コエントランは、大腿部のけがで大会中の復帰が不可能。ディフェンスリーダーのブルノ・アウベスも出場が危ぶまれている。ドイツ戦でレッドカードを受けたセンターバックのペペは出場停止だ。さらにGKルイ・パトリシオも大腿部のけがでアウト。つまり守備陣がほぼ総入れ替えと、大きな不安要素を抱えているのだ。

 そして前線では、ストライカーのウーゴ・アウメイダもハムストリングのけがで欠場と言われている。ただ、このポジションはエデルがいるので問題ないだろう。ドイツ戦でも途中出場したこの大型FWは、フィジカルが強く、キープ力はドイツ相手でも十分通用していた。

 むしろ、FWに関して心配なのは米国の方だ。エースのジョジー・アルティドールがハムストリングの負傷で離脱中。彼は高い技術とリーチの長さを生かして前線でタメをつくれる選手だが、代わりの出場が濃厚なアーロン・ヨハンソンは、どちらかと言うとテクニシャンタイプ。また、コンビを組む予定のクリント・デンプシーもポジショニングで勝負するスコアラーだ。彼らのコンビでは、前線でのボールの収まりに難があると言わざるを得ない。

 チーム全体の離脱者の状況だけを見れば米国が有利に見える。だが、もともとの戦力はポルトガルの方が上。ドイツ戦は前半37分にペペが退場して崩れたとはいえ、米国が油断していい相手ではない。

 ポルトガルは、ジョアン・モウチーニョを軸に中盤でパスを回しつつ、エースのロナウドや、マンチェスター・ユナイテッドで活躍するナニを中心に、ドリブルを生かした伝統的なサイドアタックで相手陣内に攻め込む。

 一方の米国は、相手にボールポゼッションを許すだろうが、中盤にはカイル・ベッカーマンという優秀な“潰し屋”がいるため、ガーナ戦同様に集中して守ればそう簡単に失点は喫しないはずだ。そして、デンプシーを中心に隙を見てカウンターを仕掛け、ポルトガルの急造最終ラインの穴を突きたい。

 両チームの決勝トーナメント進出にあたり、正念場になるこの一戦。どういう結果になるにせよ、好勝負に期待したい。

 

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

※ワールドカップ期間中、サッカーマガジンゾーンウェブが記事内で扱うシーンやデータの一部はFIFAワールドカップ?公式動画配信サイト&アプリ『LEGENDS STADIUM』で確認できます。
詳しくは、「LEGENDS STADIUM 2014 – FIFAワールドカップ公式動画」まで

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