マルシアルだけじゃない! ファン・ハール監督が19歳のブラジル人新鋭を絶賛
ユーティリティ性と正確なキックを評価
マンチェスター・ユナイテッドを率いるルイス・ファン・ハール監督が、19歳のブラジルU-20代表MFアンドレアス・ペレイラを高く評価。その多彩な才能に惚れ込んでいるようだ。英地元紙「マンチェスター・イブニングニュース」は「ファン・ハールがペレイラとマルシアルというキッズの活躍に大喜び」という見出しで、リーグカップで活躍した逸材へのコメントを紹介している。
ユナイテッドでは今夏にモナコから総額約108億円ともいわれる高額の移籍金で加入した「ティエリ・アンリ2世」のFWアンソニー・マルシアルが4試合4得点と大暴れしている。そのマルシアルと同じ19歳のペレイラは、23日のリーグカップ3回戦イプスウィッチ・タウン戦で直接FKを叩き込み、チームの2点目を記録した。
ファン・ハール監督は3-0で勝利したこの一戦について、「選手個々の出来で評価するわけではない」と前置きした上で、ペレイラについて「彼はうまくゲームに入った。彼のFKはファンタスティックだった。彼がトレーニングからいいFKを蹴っていたのは知っていた。だから彼はキッカーを務めたんだ」と、芸術的なFKを決めた若手アタッカーを高く評価した。
この試合では、すでに注目を浴びているマルシアルに続き、ペレイラという若い才能が躍動し、ファン・ハール監督も満足気だ。指揮官はこのブラジル人アタッカーについて「他の選手同様に、まだまだ改善する余地がある」と忠告もしているが、その一方で彼らのような若手がレギュラー争いに加わる可能性も示唆している。
「彼は7番、10番、11番のポジションでプレーできる。彼のポジションを争うのはヤング、デパイ、マタ、エレーラ、ルーニー、そしてジェシー・リンガードだ。私がそれほど多くの選手を抱えなくて済むのは、多くのポジションをこなせるリンガードとペレイラがいるからだ」
今年6月に行われたU-20ワールドカップにはブラジル代表の一員として参加。セルビアとの決勝では得点も決めたが、結果は1-2で敗れて準優勝に終わっていた。指揮官も認める赤い悪魔の新たな逸材が、名門での定位置奪取に挑む。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images