辛らつ伊紙がミラン本田に皮肉 「この日本人は攻撃より守備が好き」

勝利も低評価

 ACミランの日本代表FW本田圭佑は、19日に行われたパレルモ戦で先発出場したが、見せ場少なく後半34分にMFポーリとの交代でピッチを後にした。チームは3-2で辛勝し、今季2勝目を挙げている。開幕から3試合でいまだ得点のない本田はイタリア地元紙から「攻撃よりも守備が好き」と、栄光の「10番」を背負う選手にとっては屈辱的な評価を受けている。
 地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」で本田は、ワースト評価となる5点をつけられた。寸評では「問題はいつもと同じ。ボールをコントロールしてから、頭を上げるのに時間がかかり過ぎ。チームメートたちの動きを無駄にしていた 」と、プレースピードの遅さを非難されている。目立ったプレーはシュート3本、前線へのパス3本、ドリブル3回だけだった。
 DFデ・シリオも本田と同じ5点で最低評価。2得点のバッカが単独トップの7.5点の評価となった。決勝点をアシストしたMFクツカと、直接FKを決めたボナベントゥーラがそれに次ぐ7点となった。
 一方で「コリエレ・デロ・スポルト」紙では平均的な6点という点数が付けられている。しかし、「この日本人は、攻撃よりも守備が好きなことを確認した。前半、唯一違っていた点は、ペナルティーエリアで2回ソンブレロ(ボールを高く蹴り、相手選手の頭上を抜くようなプレー)し、クロスバーのわずか上に外れるシュートを放った。闘ってはいたが、苦しみながら自分自身に腹 を立てていた」と、評されている。
 同紙のワースト評価はDFサパタとGKディエゴ・ロペスの5点。バッカはここでも7.5点で最高評価を受け、同じくクツカとボナベントゥーラが7点で続いた。

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