「奇跡を信じない人のところには奇跡は起きない」 GK川島がコロンビア戦に向け決死の覚悟を見せる

正念場で試されるのは精神力

 

 チーム全体の不振を人ごととせずに、自らも責任を感じているようだ。ザックジャパンには厳しい戦いが続く。

「これがW杯だと思う。ほかのどの試合を見てもそう思う。大切なのは結果。自分たちの良さを出すにしても、勝ち上がらないと良さは出せない。ただ、1試合目よりアグレッシブにいけたと思っているし、チャレンジはできた」

 逆転負けを喫した大会初戦のコートジボワール戦よりは結果、内容ともに一歩進むことはできたと、川島は感じている。

「コロンビアはチームとしてまとまっているし、その中で攻撃に勢いもある。守備もしっかりしているし、タイトなゲームになると思う。ギリシャ以上にカウンターの精度も高くなってくると思う」

 すでに1次リーグ突破を決めているライバルをこう評した守護神は「ギリシャに勝てなかったことで残念な気持ちはもちろんある。勝ちたい気持ちが大きかった中で同点に終わってしまった。でも、可能性がなくなったわけじゃない。次に向けてやるしかない。後がないことには変わりないけど、この4年間、積み重ねてきたものがあるし、自分たちの力を信じている。開き直るというか、可能性をどれだけ信じられるかだと思う」

 4年間培った自信をここで失うわけにいかない。正念場で試されるのは精神力なのだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

※ワールドカップ期間中、サッカーマガジンゾーンウェブが記事内で扱うシーンやデータの一部はFIFAワールドカップ?公式動画配信サイト&アプリ『LEGENDS STADIUM』で確認できます。
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