大量33人レンタルで「人間倉庫」批判のチェルシーが怒りの反論 「難しい仕事に挑戦している」

テクニカルディレクターのエメナロ氏が持論主張も説得力は…

  昨季のプレミア王者チェルシーは今季ユベントスにレンタル移籍したコロンビア代表MFフアン・クアドラードなどをはじめ、大量33人もの選手を国内外のクラブへ期限付き移籍させている。こうした現状に対し、「人間倉庫」と批判が集まる中、チェルシーのテクニカルディレクター(TD)を務めるナイジェリア人のマイケル・エメナロ氏はクラブの方針が正しいと必死に主張している。英BBCが報じた。
 クラブに10番を背負うベルギー代表MFエデン・アザールをはじめとして、各ポジションに多くのタレントを抱えるチェルシー。それだけでなく、多くの選手を期限付きで他クラブへ移籍させることで、多くの才能を確保することに成功している。しかし、その数は年々膨れ上がり、今では33人もの選手がレンタルで他クラブに渡っている。その方針には批判の声も数多く上がっている。エメナロ氏は「我々は選手の成長のために適切なタイミングを見極め、そのバランスを取るという難しい仕事にトライしている」と怒りの主張。多くの選手を保有するチェルシーの補強方針について語っている。
「何人かの選手はまだ成長過程にある。例えば(ビクター・)モーゼス(現ウェストハム)がそうだが、本当はチームに加えたいと思っていても、我々が考えているレベルに到達するためにはもっと出場機会を得る必要がある選手がいる。彼(モーゼス)は才能ある選手で、もっと成長できるはずだ」
  モーゼスは昨季ストークに期限付き移籍。今夏クラブに復帰し、新たに4年間の契約延長にサインしたが、再び期限付き移籍でウェストハムへと活躍の場を移していた。他にもチェルシーからはエジプト代表FWモハメド・サラーなど代表のエースレベルの選手が、国内外多くのクラブへ期限付き移籍をしている。特に昨季は冬にフィオレンティーナへ渡り、後半戦だけで9得点を挙げたサラーの活躍などは、チェルシーの補強ポリシーが正しいことの証明であるとエメナロ氏は力説している。だが、サラーは再びローマに期限付きで移籍している。
「何人かの選手はトップクラブへ渡った。それは我々の選手獲得に間違いがなかったことの証明だ。昨季のサラーがそうだったようにね」

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