伊セリエB・パレルモ、1290円で英国系会社にクラブ売却 会長失意「非常に残念だが…」

伊セリエB・パレルモ、1290円で英国系会社にクラブ売却したと会長が発表した【写真:Getty Images】
伊セリエB・パレルモ、1290円で英国系会社にクラブ売却したと会長が発表した【写真:Getty Images】

ザンパリーニ会長がクラブ売却について言及「未払いの借金約29億円を支払う約束」

 イタリア・セリエB、パレルモのマウリツィオ・ザンパリーニ会長が、英国系の会社に総額10ユーロ(約1290円)でクラブを売却したと発表した。英公共放送局「BBC」が伝えている。

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 ザンパリーニ会長はジュビロ磐田の名波浩監督が現役時代に所属したセリエAヴェネツィアの会長を務めていたが、在任15年で売却。2002年に当時セリエBだったパレルモを買収した。

 ザンパリーニ会長はクラブ公式サイトで、「クラブの未来とファンのことを胸に、非常に残念だが、クラブのオーナーシップを引き渡すことを決断した」と売却を発表し、こう述べている。

「我々は十分な時間をかけて、私にはもはや提供できない投資が可能な、より財政的な力を持ち、なおかつ、私の仕事を引き継ぐことのできるパートナーを見つけた。パレルモの新オーナーには、未払いの借金2280万ユーロ(約29億円)を支払う約束で、破格の10ユーロで売却した。新オーナーは、必要なスタジアムやトレーニングセンターの建設などを行う」

 ザンパリーニ会長の下で、2004-05シーズンに約30年ぶりにセリエA復帰を果たしたパレルモは、UEFAヨーロッパリーグ(旧UEFAカップ)の舞台も5度経験。アルゼンチン代表FWパウロ・ディバラ(ユベントス)、ウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニ(パリ・サンジェルマン)、アルゼンチン代表MFハビエル・パストーレ(ローマ)などのスタープレーヤーも輩出した。

 ところが、2013-14シーズンにセリエBに降格。翌年にはセリエAへ復帰したが、2016-17シーズンに再び降格となった。クラブは新たな体制で船出を切る。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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