改革が引き起こした皮肉な結果 セリエAの外国籍選手の割合が増加

リーグ平均59%が外国籍

 今夏の移籍市場がほぼ終了し、各チームの今季に臨む陣容がハッキリとしてきた。その中で、イタリアのサッカー情報サイト「カルチョメルカート・コム」は、同リーグ内でのイタリア人選手と外国籍選手の割合を算出。実に59パーセントが外国籍選手という結果になったと特集している。
 今季からリーグ登録メンバーを25人と定め、イタリア人選手や下部組織出身選手を別枠で保有することを認めるなどの改革を行った。だが、最終的には昨シーズンに54パーセントだった外国籍選手占有率が、5パーセント増える結果になった。データから読み取ることができる範囲では、登録 人数を25人に抑えるために、結果的にイタリア人選手が弾きだされるという皮肉な結果となってしまった。
 代表的なクラブを見ていくと、昨季王者のユベントスは29人中18人(約62パーセント)とリーグ平均とほぼ変わらない。日本代表FW本田圭佑が所属するACミランは、28人中14人と半数がイタリア人という結果になった。特にミランは、今夏の移籍市場でDFアレッシオ・ロマニョーリ、MFジャコモ・ボナベントゥーラ、MFアンドレア・ベルトラッチ、FWマリオ・バロテッリと、各ポジションにイタリア人選手のレギュラークラスを補強したのが目についた。
 だが、日本代表FW長友佑都が所属するインテルは34人中28人(約82パーセント)という結果になった。ここには長期離脱中で今夏の時点でリーグ戦への 登録を見送られた元セルビア代表DFネマニャ・ヴィディッチも含まれる。昨季2位のローマも29人中24人(約83パーセント)であり、フィオレンティーナとナポリも75パーセント以上が外国籍選手という非常に高い比率になった。

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