沈黙のアーセナル、最終日にPSGから2選手獲得をもくろむ

駆け込み移籍はあるのか!?

 アーセナルは、今夏の移籍マーケットでいまだGKペトル・チェフ以外に目立った補強がない。だが、移籍期限最終日に沈黙を破り、パリ・サンジェルマン(PSG)からウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニ、MFアドリアン・ラビオの獲得を目指すと、英地元紙「デイリー・メール」が報じている。
 
 ストライカーの補強を目指しているといわれていたアーセナルは、以前からレアル・マドリードのフランス代表FWカリム・ベンゼマの獲得を熱望していたという。しかし、同選手にマドリードから離れる意志はなく、ソーシャルメディア上で残留宣言を行っていた。そこで新たに目をつけたのは28歳のカバーニ。すでに4試合を消化した国内リーグでフル出場を継続中。先日のモナコ戦では2得点を挙げる活躍で、3-0での勝利に貢献した。獲得には移籍金5000万ポンド(約93億円)が必要と見られるカバーニは、PSGで起用されているウイングではなくセンターフォワードでのプレーを希望していると伝えられてきた。そうした事情により、再三移籍がうわさされてきた。
 
 そして、もう一人のターゲットだというラビオは、まだ20歳と若い左利きのフランス人MFだ。身長188センチと長身で、正確なパスや攻め上がってのシュートなど多彩な能力を持つ。昨季は後半戦から安定して出番を得ると、最終的には21試合に出場。今季開幕戦では前半早々に退場処分となったが、それでもすでに2試合で起用されている。アーセナルはスカウトをフランスに派遣し、動向をチェックしており、移籍マーケット最終日にオファーを出す準備があるという。
 
 この夏のアーセナルは、長年の課題ともいわれていたGKのポジションにワールドクラスのチェフを獲得。しかし、ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ(ガラタサライ)やポーランド代表GKヴォイチェフ・シュチェスニー(ローマ)、元日本代表FW宮市亮(ザンクトパウリ)らを放出し、昨季から戦力の上積みを行えていない。プレミアリーグやチャンピオンズリーグの戦いを見据えれば、補強は必要不可欠。沈黙を貫くアーセナルは、最終日に何か動きを見せるのだろうか。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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