韓国代表、ベント体制6戦無敗で母国もアジア杯に自信 「優勝へのロードマップは見えた」

ベント監督就任から負けなしの韓国代表【写真:Getty Images】
ベント監督就任から負けなしの韓国代表【写真:Getty Images】

ファン・ウィジョの活躍などでウズベキスタンに4-0で大勝

 韓国代表は20日に行われた国際親善試合で、ウズベキスタン相手に4-0で大勝した。絶好調のFWファン・ウィジョ(ガンバ大阪)が2試合連続でゴールを決めるなど、来年1月のアジアカップで日本と同組のライバルに反撃の余地を与えなかった。パウロ・ベント監督就任してから3勝3分と負けなしで、韓国メディアも称賛を送っている。

「内容と結果に満足、“ベント号”愉快な6試合無敗行進!」(「スポーツ東亜」)
「“圧倒的優位”、ウズベキスタンを4-0で大破。“ベント号”無敗新記録」(経済紙「韓国経済」)

 ニュース総合サイト「ニュース1」も、これまでの韓国代表とは見違えるようにチーム力が上がっていると伝えている。

「パスのスピードは速く、不必要にボールを持つこともなく、ワンタッチでの連係が正確で、試合に余裕が生まれた。選手が何をどのようにしなければならないのか、自分のポジションでの役割を熟知していて、歯車が噛み合っていた。体系的な練習効果が少しずつ表れている。韓国代表は変化している」

 また、ニュース総合サイト「ノーカットニュース」は、「ウズベキスタンは近年、韓国サッカーを苦しめた中央アジアの強豪だ。昨年9月、アウェーでのロシアW杯アジア最終予選では0-0。その後ソウルでの試合でも2-1で辛勝だった。今年のアジア大会でも、韓国は準々決勝でウズベキスタンと戦い、延長戦の末に4-3で勝利した」と、簡単に勝てる相手ではなかったと言及。そのうえで、「明らかなのは、アジアカップで優勝を狙うウズベキスタンとトーナメントで対戦する可能性がある相手という点で、韓国代表は自信を得られる4得点での大勝だった」と伝えている。

 スポーツ紙「スポーツ京郷」も「“59年ぶりにアジア征服”ベント号、優勝のロードマップは見えた!」と報じたように、アジアカップ制覇に向けてこの勢いはどこまで続くのか注目だ。

(金 明昱 / Myung-wook Kim)



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金 明昱

1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。

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