赤い悪魔の最前線という重圧 背番号「10」で主将ルーニーが挑む壁
開幕後不発で批判集中も「ゴールの瞬間はやってくる」
キャプテンとして、そしてエースストライカーとしてオールド・トラッフォードを埋め尽くす熱いサポーターの期待を集める男の肩には、それ相応の重圧ものしかかっている。マンチェスター・ユナイテッドのイングランド代表FWウェイン・ルーニーは、今季の公式戦において3試合連続で無得点。リーグ開幕から2週間足らずの段階で、一部サポーターやメディアからは無傷の連勝中のチームの中、批判を受けている。しかし、本人は早々に結果を求める周囲のプレッシャーを他所に、「ゴールの瞬間はすぐにやってくる」と冷静だった。英衛星放送局「スカイ・スポーツ」が報じている。
ユナイテッドはリーグ開幕戦のトットナム戦(1-0)を皮切りに、第2節のアストン・ビラ戦(1-0)、チャンピオンズリーグのプレーオフ第1戦クラブ・ブルージュ戦(3-1)と公式戦3連勝中。新戦力FWメンフィス・デパイや昨季出場機会の少なかったFWアドナン・ヤヌザイが結果を残す中、ルーニーは未だ無得点が続いている。
「正直に言うよ。アストン・ビラ戦の出来が良くなかったことは分かっている。本来の出来では決してなかったし、後から見返したくないような試合だった。フットボールではこういうこともある。こんな夜はこれまでも何度もあったけど、前に進むしかないんだ」
オランダ代表FWロビン・ファン・ペルシーやコロンビア代表FWラダメル・ファルカオの退団に伴い、今季のルーニーは一貫して本職ともいえるセンターフォワードとしてプレーしている。しかし、第2節のアストン・ビラとの一戦でシュートを1本も放てないなど、決して高いパフォーマンスを披露できているわけではない。試合後の採点で、勝利したにも関わらず、両チームを通じて最低点を付ける地元紙もあったほど。厳しい評価を受けているが、ルーニーは批判については時期尚早だと考えている。
「まだシーズンは序盤だ。まだ3試合戦っただけで、批判はこれまでにもあった。でもゴールの瞬間はすぐにやって来る。チームを引っ張っていかなきゃ行けない立場というのも理解している」