「ミシャの練習からそう」 原口元気が語る“日本代表進化論”、浦和時代の恩師流が鍵

かつて浦和レッズ時代に薫陶を受けたミハイロ・ペトロヴィッチ監督(現・北海道コンサドーレ札幌)のスタイルが鍵になると語った【写真:Getty Images】
かつて浦和レッズ時代に薫陶を受けたミハイロ・ペトロヴィッチ監督(現・北海道コンサドーレ札幌)のスタイルが鍵になると語った【写真:Getty Images】

根底に流れる“ミシャ流” 「自然に出るように」「パッと同じイメージを共有」

「そんなに考えすぎても狙いどおりのプレーってなかなか出るものじゃない。なるべくそれが自然に出るように練習から落とし込んでいく必要がある」

では、絶妙なコンビネーションプレーが自然と出てくる領域に達するためには、どうするべきなのか。原口は「考えて形を作ると遅い」と指摘し、浦和在籍時代に指導を受けたペトロヴィッチ監督を引き合いに出した。

「ミシャの練習、浦和の時からそうだけど、パッと全員が同じイメージを共有できるようにならないとそういう崩しは出ない」

 日本代表がさらなる進化を遂げる鍵として、ミシャ流のトレーニングを一例に挙げた。サンフレッチェ広島でペトロヴィッチ監督が指揮を執っていた時期に、森保監督はコーチとしてチームを支えていたが、そうしたミシャ流が日本代表の根底に流れているようだ。

「これからも数多くそういうシーンは出てくるんじゃないかと思う」

 ウルグアイ戦を経て、11月シリーズではベネズエラ(16日/大分)、キルギス(20日/名古屋)と対戦予定で、来年1月にはアジアカップを控える。現在は土台作りを着々と推し進めている森保ジャパンだが、ピッチ上の選手たちが“同じ絵”を描く時間が増すほど、そのサッカーも魅惑的なものへと変貌を遂げていきそうだ。

(FOOTBALL ZONE編集部・大木 勇 / Isamu Oki)



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