U-16日本代表が6大会ぶり史上最多3度目のアジア制覇 再戦タジキスタン撃破で来年のU-17W杯に華

U-16日本代表を率いる森山監督【写真:Getty Images】
U-16日本代表を率いる森山監督【写真:Getty Images】

後半18分に10番の西川が決勝弾を決めてU-16アジア選手権を制覇

 日本の若き世代が6大会ぶりのアジア王者に輝いた。マレーシアで開催されたU-16アジア選手権は7日に決勝戦を迎え、日本はタジキスタン相手に1-0で勝利。史上最多となる通算3度目の優勝を飾った。

 日本が決勝で相まみえたのは、グループリーグでは0-0の引き分けに終わり、準々決勝では北朝鮮、準決勝は韓国をPK戦で破る勝負強さを見せてきたタジキスタンだった。序盤はその勢いに押された感もあり苦しい時間を過ごした。

 徐々にペースをつかんだ日本は前半23分、FW唐山翔自(ガンバ大阪ユース)がドリブル突破に成功してGKと1対1になったが、シュートはセーブされてしまう。一方で、その1分後には逆に最終ラインをドリブルで突破されて1対1になったところをGK野澤大志ブランドン(FC東京U-18)がセーブ。さらに、そのプレーで与えたCKをニアサイドで合わせられたシュートも野澤がセーブと、両チームとも守護神が好プレーを見せた。

 互いに雨で濡れたスリッピーなピッチで、激しいプレーもミスも多くなった。両者が積極的にゴールへ迫ろうとするオープンな展開のなかで、日本は10番のFW西川潤(桐光学園高)がミドルシュートを放つチャンスもあったが先制点を奪うことはできず。前半は0-0で終えてハーフタイムを迎えた。

 後半に入ると日本がペースを握ったが、クロスの乱れも多くチャンスを逸する展開が続いた。しかし同18分、西川が放ったシュートが相手DFに弾かれると左サイドに流れたこぼれ球を拾ったMF中野瑠馬(京都サンガF.C. U-18)が中央へもう一度クロス。そこに入り直した西川が左足ボレーを決め、日本はほしかった先制点を手にした。

 その後もタジキスタンの圧力にも負けず攻撃的にゲームを進めた日本は、そのまま1-0で勝利。FW柿谷曜一朗(現セレッソ大阪)やMF山田直輝(現浦和レッズ)らを擁した2006年大会と、MF小野伸二(現北海道コンサドーレ札幌)らが中心だった1994年大会に続く史上最多となる通算3回目の優勝を飾った。アジア王者の称号を手にした若武者たちは、すでに2大会連続9回目の出場権を確保している来年ペルーで開催のU-17ワールドカップに乗り込んでいく。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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