東アジア杯最下位の屈辱にもハリル監督言い訳 「2、3日前に来てれば全勝できた」
W杯、アジア杯と失望続きの日本代表「「課題はたくさんある。それを解決していきたい」
男女通じて日本サッカー史上初の東アジア杯最下位という屈辱にも強気の姿勢を崩さなかった。中国戦で無念の1-1ドロー。大会3試合で1度も勝利を奪えなかったバヒド・ハリルホジッチ監督は「今日の試合はかなり良い試合をしたと思う。勝てるチャンスはあった」と、言葉を吐き出した。
「デュエル(対決)」というキーワードを全面に押し出し、一対一の勝負に勝つことに固執することを選手に命じた。選手は悪天候の中、アグレッシブなプレッシングを見せたが、前半は連動性も見られず、技術的なミスも散見した。前回大会王者でワールドカップ出場の常連国となったアジアの強豪の威容を示すことはできず、大会は幕を閉じた。
「徐々に、徐々に向上している。フィジカル的にもフレッシュな状態でしたし、2、3日前にしっかりこちらに来ていれば、全ての試合を勝てたと思う」
Jリーグの合間に行われた大会だけに、敗因を強行軍となった日程に言い訳した指揮官。日本代表は昨夏のワールドカップブラジル大会1次リーグ敗退から、1月のアジアカップオーストラリア大会準々決勝敗退、そして、ハビエル・アギーレ前監督の八百長関与疑惑の浮上による退任と負の連鎖が続いていた。救世主の期待を集めたハリルホジッチ監督だが、6月のW杯アジア予選初戦シンガポール戦ではホームで0-0ドロー。そして、東アジア杯最下位と大いなる失望を集めている。
「課題はたくさんある。それを解決していきたい」厳しい表情を浮かべた指揮官は苦境に直面している日本サッカー界を再び浮揚させることができるだろうか。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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