ミラン本田は“マーケティングマン”として不可欠 伊メディアが特集

ピッチ上で不可欠になるために

 2014年1月にCSKAモスクワから移籍金ゼロで移籍してきた本田の獲得にはマーケティング目的の意味合いが強いとも指摘している。移籍金ゼロで獲得した日本人選手を放出することで年俸削減や移籍金収入を手にできる一方、アジア市場での収入が減少する現状を指して、「パラドックス」としているのだろう。タイの実業家ビー・タエチャウボル氏が株式を買い取って資本参加したことも、その要素の一つだ。
 それでも、「ピッチ外のことにあまり重きを置かない人」と指摘されるミハイロビッチ新監督の戦術では、マーケティングマン以外の活躍も大いに期待できるという。
「3トップで試している。バッカ、アドリアーノと一緒に。司令塔としてもプレーできる。彼の戦術では確実に本田の持っている実力をより引き出すことができる。今度は彼にかかっている。ユニホームを売るために存在するのではないということを、思い出させなければならない」
 イタリアメディアはトップ下を含めてFWと表現することは多々ある。「自分の家」とも語るトップ下でプレシーズン中にチャンスを与えられている本田だが、決定的な仕事ができていない現状にある。マーケティングマンという地元メディアからのレッテルを剥がすために、本田はピッチ上のプレーで実力を証明するしかない。

【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

 

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